近隣家屋調査とは？
建築・解体・道路工事などを対象とする工事現場の近隣家屋の敷地内の建物や工作物の現況調査の事です。「事業損失」「地盤変動影響調査」「工損調査」などとも呼ばれます。既存物件の損傷や経年の変化、あるいは工事後の影響の有無を確認し、工事中や工事後にトラブルが発生した場合は工事前の資料が大切な判断資料となます。
現在では、民間工事においても多くの家屋調査が行われるようになってきています｡この背景には、解体工事を原因とする近隣家屋や工作物への「被害」「影響」に関するトラブルが後を絶たないため、という実情があります｡何らかの問題が発生した場合、家屋調査で得られた資料で近隣家屋の工事前の状態を確認できるため工事後との比較調査によってその問題が工事による影響であるかどうかを明確にします。つまり工事後のトラブルを防止するためには、家屋調査が必要なのです。
現在は民間工事においても多くの家屋調査が行われてきている背景には工事を原因とする近隣家屋や工作物への被害や影響に関するトラブルが後を絶たないためです。工事中や工事後に
「工事のせいでできた損傷だから直せ」
「いや、これは工事以前からあった損傷のはず」
などのトラブルが発生するのです。家屋調査を行っていれば、何らかのトラブルが発生した場合にも近隣家屋の工事前の状態を確認できるため、工事後と比較しその問題が工事による影響であるかどうかを明確にできます。逆に家屋調査を行わなかった場合、明確に判断がつかないため話し合いは平行線をたどり、こじれた場合は裁判にも発展するケースがございます。
用地調査について
公共事業の施行において一般的に土地の取得、建物等の移転などの際に必要となります。建物、一般工作物、立木等に関する調査及び補償金算定業務、木造及び非木造建築物で複雑な構造を有する特殊建築物等に関する調査及び補償金算定業務が用地調査となります。
